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「京都」「東京都」はなぜ“都”がつく?都の地名の由来を解説

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「京都」「東京都」はなぜ“都”がつく?

日本には「都(みやこ)」という字がつく地名がいくつかありますが、その代表といえば「京都」と「東京」です。
どちらも日本の中心を担ってきた都市ですが、なぜこの2つに「都」という漢字が使われているのでしょうか?
この記事では、「都」という言葉の意味から、京都と東京それぞれの地名の由来、そして“都”が持つ象徴的な意味まで詳しく解説します。


「都」とはそもそもどんな意味?

「都(みやこ)」とは、天皇や王が住む政治・文化の中心地を指す言葉です。
古代から「都」は単なる都市ではなく、国家の中枢を意味していました。
語源は「宮処(みやこ)」、つまり天皇の「宮(みや)」がある「処(ところ)」という意味に由来します。
この言葉が時代とともに変化し、「みやこ」→「都」として定着していったのです。

京都に“都”がつく理由

金閣寺

京都府・日本を代表する世界遺産「金閣寺」。

「京都」という地名は、その名の通り“都(みやこ)の地”を意味します。
平安時代の794年、桓武天皇が「長岡京」から「平安京」へ都を移したことが、現在の京都の始まりです。
当時は「平安京」と呼ばれていましたが、のちに「京(けい)」「京師(けいし)」と呼ばれるようになり、さらに「京都」という名称が一般化しました。
つまり、「京都」とは「都の中の都」——日本の中心を象徴する地名なのです。

“京”と“都”の違いとは?

「京」も「都」と同じく“みやこ”を意味しますが、語源が異なります。
「京」は中国語の「京師」に由来し、国家の首都を表す言葉でした。
それに「都」を重ねた「京都」は、まさに“首都中の首都”という強調的な表現になっています。
このため、海外では「Kyoto City」と呼ばれていても、元々の意味は“Capital City(首都)”なのです。


東京に“都”がつく理由

東京駅

東京都・日本の玄関口「東京駅」は重要文化財にも指定されている。

東京に“都”がつくのは、明治時代に日本の首都機能が江戸から移ったことに由来します。
1868年(明治元年)、明治天皇が京都から江戸へ行幸した際、江戸は「東京(とうけい/とうきょう)」と改称されました。
当初、「東の京(みやこ)」という意味で「東京」と名づけられたのです。
京都に対して「東の都」とすることで、新しい時代の中心地を示す象徴的な名前となりました。

“都”が示す意味は「新しい中心」

江戸時代までの日本の中心は京都でしたが、明治維新によって政治・文化の中心が東京へと移ります。
そのため、「東京」という名前には「新しい時代の都」という意味が込められているのです。
また、1943年には「東京都制」が施行され、行政区分としても正式に「都」が使われるようになりました。
このように“都”は、単なる地名ではなく「国家の中心である証」としての役割を持っています。

「都」がつく地名は他にもある?

実は、「都」がつく地名は全国にいくつか存在します。
たとえば、「首都圏」「神都(伊勢)」「日光市今市地区(かつての下野国の都)」など、いずれも地域の中心地を意味するケースが多いです。
つまり、“都”という字は、その土地が「文化・行政の中心」だった歴史を表す象徴でもあります。


京都・東京を旅して“都”の歴史を感じる

京都では千年の都としての文化が、東京では近代国家の都としてのエネルギーが、それぞれ街に息づいています。
京都では清水寺や二条城、東京では皇居や浅草など、どちらも“都”の歴史を体感できる場所が数多く存在します。

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旅の拠点を決めて、「都」という言葉に込められた歴史を歩いて感じてみましょう。

まとめ:「都」は“日本の中心”の証

「京都」と「東京」の“都”は、どちらも日本の政治・文化の中心であったことを表しています。
京都は古代からの伝統的な都、東京は近代以降の新しい都。
“都”という字に込められた意味を知ると、地名ひとつにも日本の長い歴史の重みを感じられます。

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