岡山県や広島県などの5県が属する「中国地方」は「山陽地方」と「山陰地方」の二つの地方にわかれています。今回はこれらの地方の違いや、名前の由来などについて解説します。
「中国地方」について
中国地方とは
「中国地方」とは八地方区分での地域区分の一つで、岡山県、広島県、鳥取県、島根県、山口県の5県が含まれています。
本州の西端に位置しており、本州最西端は宮本武蔵と佐々木小次郎の決戦の地である巌流島や、フグなどの海産物で知られている山口県下関市です。
↓下関の観光スポットについてはInstagramにて紹介しています↓
この投稿をInstagramで見る
中国地方の名前の由来
中国というと中華人民共和国の「中国」との関係を想像する人も多いかと思いますが、実は全く関係がありません。
由来や意味には諸説あり、一つは「中国地方」と呼ばれるようになったのは奈良時代からで、京都からの距離によって、近い地域を「近国」、中間の地域を「中国」、遠い地域を「遠国」と呼んでいたことが由来という説があります。
もう一つは、平安時代に政治の中心である京都と、西の拠点であった福岡県の太宰府とのちょうど中間に位置していることから「中国」と呼ばれるようになったという説です。
《中華人民共和国の国名の由来》
本記事の趣旨からは逸れますが、中華人民共和国の国名の由来についても見てみましょう。
中華の「中」は「中央」を、「華」は「礼文さかんなこと」を意味しています。中華は「世界の中央にある文明の地」のことであり、漢民族が他の民族より文化が高く中心になるという自負を表しています。
また、「中国」の通称については、「世界の中心に位置する国」から「中国」と呼ぶようになったとされています。
「山陽地方」「山陰地方」について
山陽地方は何県と何県?
範囲や定義により異なりますが、中国地方では岡山県、広島県、山口県が含まれます。
山陰地方は何県と何県?
中国地方では鳥取県と島根県が含まれます。
山陽地方・山陰地方の名前の由来
山陽地方と山陰地方の名前の由来は、律令制の行政区分である五畿七道の「山陽道」「山陰道」にちなんでいます。
また、「陽」と「陰」の由来については、古代中国の陽陰説に基づいており、「陽」は山の南側を意味し「陰」は山の北側を意味しています。
では、各県が山陽地方と山陰地方のどちらに属するかをもう一度見てみましょう。
山陽地方・・・岡山県、広島県、山口県
山陰地方・・・鳥取県、島根県
中国山脈の南側に位置する県が山陽地方、北側に位置する県が山陰地方に区分されていることが分かります。
さいごに
以上、中国地名などの地名の違いや由来について解説でした。皆さんが住んでいる場所やよく行く場所の地名についても、由来や意味を調べてみると新しい発見があるかもしれませんね。
当ブログでは、旅行にまつわる疑問などを分かりやすくご紹介しています。ぜひご覧ください。