目次
新幹線とKTXは何が違う?日本・韓国の高速鉄道を総比較
日本の新幹線と韓国のKTXは、アジアを代表する高速鉄道。どちらも時速300km前後で走る高速列車ですが、路線構造や運行方式、設備、料金など多くの点で違いがあります。本記事では、旅行者が気になる「どっちが速い?」「料金は?」「乗り心地は?」などを詳しく解説します。

実際にどちらも利用した経験をもとにご紹介します!
速度比較:結局どっちが速い?
最高速度はそれぞれ次の通りです。

- 新幹線:東北新幹線・はやぶさ 最高時速320km

- KTX:最高時速305km(区間によって300km前後)
結論としては、最高速度は新幹線の方が速いです。ただし、実際の所要時間は路線距離・停車駅数で変わり、体感の速さはほぼ同等。韓国国内は都市間距離が短いため、KTXによる移動時間はかなり短く感じられます。
料金比較:KTXは新幹線より安い
電車に限らず、公共交通機関全般の料金は韓国の方が安い傾向にあります。
- 東海道新幹線(東京〜新大阪):約14,000円
- KTX(ソウル〜釜山):約6,000〜7,000円
距離が新幹線の方が短いにも関わらず、料金はKTXの約2倍。韓国は公共交通を安くする政策があるため、旅行者にも利用しやすいのが特徴です。
車内設備・乗り心地の違い
■ 新幹線の特徴
- シートの広さは世界トップクラス
- 揺れ・騒音が少なく快適性が高い
- グリーン車は特に静かでビジネス向け
- Wi-Fi完備・コンセントあり(車両による)
■ KTXの特徴
- 席間ピッチはやや狭め
- 座席は新幹線より固め
- 新幹線より揺れを感じやすいという声も
- Wi-Fiあり、コンセントは車両による

KTXには進行方向に対して反対向きの席や、他の乗客と向かい合わせになる席がある点は要注意!
総合的に、乗り心地は新幹線の方が上という評価が一般的です。
路線構造の違い
新幹線は「専用の線路」を走るのが特徴。対してKTXは、路線の一部で通常線路を共有しています。
- 新幹線 → ほとんどの区間が専用線。安全性・速度を確保しやすい ※秋田新幹線のような例外も一部有り
- KTX → 専用線+在来線を併用。運行効率は良いが速度・揺れに差が出る
安全性の違い
新幹線は1964年の開業以来、乗客死亡事故ゼロという世界に誇る記録を持ちます。
KTXも安全ですが、新幹線ほどの記録はありません。
○グリーン車を乗り比べ!個人的な感想!
新幹線は博多ー東京間を、KTXは釜山ーソウル間をそれぞれグリーン車で乗車してみました。

新幹線の座席。見栄えも良く、座り心地も快適でした。

KTXの座席。新幹線と比べると見劣りするものの、1列席があり隣に誰もいない快適さは◎。

新幹線では厚めのおしぼりが無料配布。スマホからネットオーダーでアイスなどを注文できます(有料)。

KTXではお菓子とペットボトルの水が無料。(画像は配布されたお菓子)
正直なところ、KTXはどの点でも新幹線には敵わないと思っていましたが、乗ってみると意外と快適でびっくり。
個人的に外観や内装はやはり新幹線の方が良いと感じましたが、乗り心地はKTXも悪くなく、静粛性も新幹線と同等に近いと感じました。

真横に席がなく、隣に気を遣わなくて良い1列席があるのも魅力的!
KTXは新幹線と比べて圧倒的に安い料金にも関わらず、これだけ快適であれば充分といった印象でした。
まとめ
- 速度は新幹線の方が速い
- 料金はKTXが圧倒的に安い
- 乗り心地は新幹線が快適(KTXも十分快適)
- 旅行者の満足度はどちらも高い
どちらもアジア屈指の高速鉄道。旅行の目的に合わせて選ぶのがおすすめです。
当ブログでは、旅行にまつわる疑問などを分かりやすくご紹介しています。ぜひご覧ください。

