日本国内において数多く存在するホテルの中でも
「御三家」と呼ばれ別格の地位にいるホテルがあります。
今回はそんなホテル御三家について簡単にご紹介します。
目次
◼︎ホテル御三家とは
長い歴史と格式の高さ、一流のサービスを誇る下記のホテルが「ホテル御三家」と呼ばれています。
◻︎ 帝国ホテル東京
◻︎ ホテルオークラ東京
◻︎ ホテルニューオータニ
◼︎ホテル御三家の由来
1960年~1970年代の高度成長期から、1980年代にかけて
世界各国の著名人を集めたサミットが東京で開催された頃に、
東京サミットの宮中晩餐会のケータリングと国賓の宿泊施設として、
外務省が3社を指定した事から「ホテル御三家」と呼ばれるようになりました。
◼︎各ホテルについて
・帝国ホテル
- 所在地 :東京都千代田区内幸町1-1-1
- 開業年月日 :1890年11月3日
- 従業員数 :1680名 ※2023年3月時点
- 売上高 :438億(2023年3月期)
- 客室数 :本館570室・タワー館:349室
1890年代後半、日本政府は東京に海外賓客をもてなす高級ホテルの必要性を感じ、
日本の迎賓館として開業したのが帝国ホテルです。
新一万円札の顔にも選ばれた渋沢栄一や大倉財閥設立者の大倉喜八郎、
三井物産を創設した益田孝らが設立発起人となり、
宮内省(現在の宮内庁)や当時の名だたる財閥が出資をして開業されました。
日本のホテルのパイオニアでもある帝国ホテルは、日本のホテル業界に大きな影響を与えており、
現在でも高い格式や歴史的価値を保ちながら、世界中からの利用者を迎え入れ
日本のおもてなしを提供しています。
・ホテルオークラ東京
- 所在地 :東京都港区虎ノ門2-10-4
- 開業年月日 :1962年5月20日
- 従業員数 :750名 2023年4月時点
- 売上高 :644億円(2023年3月期)
- 客室数 :508室
1960年代初頭、日本政府が東京オリンピックの際に
外国人をもてなす高級ホテルが必要であると考えたことにより、
ホテルオークラ東京が開業しました。
設立したのは、「帝国ホテル」の生みの親であり、
大倉財閥を築いた大倉喜八郎の長男である大倉喜七郎。
ホテルオークラ東京は、日本の伝統美を取り入れ洗練されたデザインと高級感が特徴です。
・ホテルニューオータニ
- 所在地 :東京都千代田区紀尾井町4-1
- 開業年月日 :1963年1月18日
- 従業員数 :1350名 ※2022年4月時点
- 売上高 :381億円 ※2022年3月期
- 客室数 :1474室
1962年の東京オリンピック開催に向けて
外国人をもてなす高級ホテルの必要性を感じた国の要請を受け、
大谷米太郎がホテル建設を開始。
1964年に当時の最先端の技術を取り入れ、日本初の高層ホテルとして開業。
伝統を大切にしながらも、ホテル名にも「ニュー」とあるとおり、
常に新しくあり続けるホテルニューオータニは、
日本のホテル業界のトップブランドとしての地位を築いてきました。
◼︎御三家をランキングで比較
・売上高ランキング
ホテル御三家の企業別売上高ランキングは下記のとおりです。
1位 株式会社ホテルオークラ 644億円
2位 株式会社帝国ホテル 438億円
3位 株式会社ニュー・オータニ 381億円
※2023年3月時点
・人気結婚式場ランキング
ホテル御三家は人気結婚式ランキングでも上位にランクインしています。
1位 ホテルオークラ東京
2位 帝国ホテル東京
7位 ホテルニュー・オータニ
※2025年1月時点
※参照:マイナビウェディング
◼︎「新御三家」「新々御三家」とは
長らく日本のホテル業界を牽引していた「ホテル御三家」ですが、
時代の変化とともに「新御三家」「新々御三家」と呼ばれるホテルが登場しました。
「新御三家」
1990年代頃から外資系の高級ホテルが相次いで東京に参入しました。
時代の変化と共に「御三家」に続いて日本を代表するホテルとして人気となったものが
「新御三家」と呼ばれるホテルです。
◻︎パークハイアット東京
◻︎ホテル椿山荘東京
◻︎ウェスティンホテル東京
「新々御三家」
2000年に入ると更に新たな外資系のホテルが登場しました。
世界でも一際評価の高いホテルが日本に進出し、「新々御三家」と呼ばれるようになりました。
◻︎マンダリンオリエンタルホテル東京
◻︎ザ・リッツ・カールトン東京
◻︎ザ・ペニンシュラ東京
さいごに
日本を代表する「御三家」と呼ばれるホテルと、
その後新しく登場し日本で人気となっている
「新御三家」「新々御三家」と呼ばれるホテルについてお伝えしました。
当ブログでは、他にも旅行にまつわる疑問などを分かりやすくご紹介していますので、
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