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【乗車記】憧れの寝台列車「サンライズ出雲」に乗車!感想や料金・購入方法など

列車の画像 乗り物レビュー

ひと昔前は、全国各地を数多くの寝台列車が走っていましたが、新幹線など交通機関の発達に伴い需要が減少していき、今では日常的に運行されている寝台列車はサンライズ出雲・瀬戸のみとなりました。

しかし、このサンライズ出雲・瀬戸、昨今の寝台列車の需要減少とは裏腹に、幅広い層から非常に高い人気を誇っています。予約も困難、数少ない寝台列車ということなどから、一度は乗ってみたい憧れの列車となっています。

今回は、そんなサンライズ出雲・瀬戸に乗車してきた感想を書いていきます。

サンライズ出雲・瀬戸とは

東京と山陰エリア及び四国エリアを結ぶ寝台列車で、「サンライズ出雲」は東京-出雲間を、「サンライズ瀬戸」は東京-高松間を運行しており、東京-岡山間は「サンライズ出雲」と「サンライズ瀬戸」が連結して走ります。

サンライズ・エクスプレスのロゴ

「サンライズ出雲・瀬戸」は、従来の開放的な寝台列車とは異なる、個室中心の快適なプライベート空間を備えており、名前の「サンライズ・エクスプレス」は「さわやかな朝」をイメージして名付けられました。

個室中心で快適性も良いのため、女性の利用客も非常に多い列車です。



料金

サンライズ出雲・瀬戸は全席指定席になっています。

乗車の際には、

乗車券 + 特急券 + 寝台券

が必要になります。

部屋タイプ別寝台料金

・A寝台1人用個室「シングルデラックス」 13,980円

・B寝台2人用個室「シングルツイン」 9,600円

・B寝台1人用個室「シングル」 7,700円

・B寝台1人用個室「ソロ」 6,600円

・B寝台2人用個室「サンライズツイン」 15,400円(2人分)

サンライズ出雲・瀬戸の5・12号車にはノビノビ座席という、寝台料金不要で横になって寝ることができる座席があります。

個室寝台と違い、窓際に少しの仕切りと、通路側にカーテンがあるだけのためプライベート空間は確保されていませんが、格安で利用できる点が魅力です。

・ノビノビ座席 指定席特急料金 530円

※閑散期は200円引き、繁忙期は200円増しになります。

購入方法

乗車日の1ヶ月前、午前10時から発売されます。

JRのみどりの窓口や、主な旅行会社等にて購入することができます。また、ノビノビ座席に限りJR東日本の予約サイト「えきねっと」にて予約可能です。

注意点

乗車券を購入するにあたり、乗車日には注意が必要です。例えば、1月1日の夜から1月2日の朝にかけての東京発下りのサンライズ出雲・瀬戸に乗車する場合、始発である東京駅は1月1日22時00分発のため、購入する乗車券の乗車日は「1月1日」です。しかし、途中の静岡駅で乗車する場合、静岡駅発車時刻は1月2日0時20分のため、購入する乗車券の乗車日は「1月2日」になります。

誤った乗車日の乗車券を購入してしまうと、当日乗車できない。切符の変更や払い戻しもできない。ということになってしまいますので、よく確認するようにしましょう。



サンライズ出雲に乗ってみた!

東京駅の電光掲示板

今回は東京駅から乗車です。

車内販売はなく飲み物の自販機のみですので、事前にコンビニで夜食とお酒を購入しました。これでこれからの寝台列車旅の準備はバッチリです。

サンライズ出雲・瀬戸

サンライズ出雲・瀬戸が入線。

憧れの寝台列車との初対面に、期待感が最高潮に達します。

乗車したらまずやるべきこと

シャワーカード

車内に入ったらまずはシャワーカードを購入します。車内にシャワー室がありますが、利用するには事前に販売機にてカードを購入しておく必要があります。このカードは枚数が限られているため、皆さんまずこの券売機に殺到します。急いで販売機に向かっても、購入できるかは運次第といったところです。

ちなみに、今回は私が購入した分で最後だったようで、購入してすぐに売り切れになってしまいました。私の後ろに並んでいた人には申し訳なかったです。

販売中の販売機

販売中の販売機

販売機(売り切れ)売り切れるとこのような表示に

車内を散策!

無事にシャワーカードも購入できたところで、車内を散策します。

ミニロビー

10号車にはテーブルとイスが設けられたミニロビーが。車窓を眺めながら、友達や他の乗客との交流など、楽しいひと時を過ごせそうです。

自販機

飲み物の自販機も設置されています。電車に限らずフェリーなど乗り物の中にある自販機は割高なイメージですが、一般的な価格でした。

車内の様子1

散策もひと段落したところで、自分の寝室に向かうことに。

今回私はB寝台1人個室「シングル」を選択。

上段と下段の二階建てになっており、私は下段でしたので、階段を降りて行きます。

車内の様子2

階段を降りるとこのような通路に出ました。通路の幅は狭く、人1人分のスペースしかないため、向かい側から人がくると、どちらかが道を譲ることになります。

各部屋のドアには暗証番号のロックがついていて女性でも安心です。今回の乗客のうち約半数が女性のようで、このことからも、それだけ車内が安心で快適なものであることが伺えます。

寝室内の様子

車内の様子3

シングルの室内はこのような感じ。紙コップと浴衣、毛布と枕が用意されていました。

車内の様子4

ベットは183cmの私でも十分足を伸ばして眠ることができ、寝返りも打つことができる広さです。

寝心地も良く、ホテルのような快適性でした。

車内の様子5

車窓からの眺め。下段なので視点が低く、ホームすれすれから眺める景色は新鮮でした。

窓のブラインドを下ろした様子

下段の寝室は電車の低いところにあるため、駅ホームの人から中が丸見えですが、ブラインドを下ろすことで遮ることができます。完全なプライベート空間で心置きなく、まったりごろごろできます。

(私はブラインドを下ろすことなく爆睡してしまいました。)

車窓とビール

出発時刻になり、東京駅を出発しました。

いざ晩酌!

移りゆく景色を眺めながら、電車の心地よい揺れを感じ、飲むビール。

「あ…今までの人生の中で1番贅沢な時間を過ごしている」

そう感じながら、程なくして眠りにつくのでした…。ありがとうサンライズ。

ちなみに、電車の振動は心地よく感じる程度で、乗り物酔いしやすい私でも全然大丈夫でした。




サンライズの車窓(朝)

車掌さんのアナウンスで目がさめたときには、あたりは明るくなっていました。

私は岡山駅で降車なので、急いで身支度を済ませます。

切り離し作業を行うサンライズ

ほどなくして岡山駅に到着。

岡山駅ではサンライズ出雲とサンライズ瀬戸の切り離し作業を行っていました。

これまで連結して走っていたサンライズ出雲と瀬戸は岡山駅で切り離され、出雲は山陰エリア・終点出雲駅を、瀬戸は四国エリア・終点高松駅を目指しそれぞれ走行します。

サンライズ

切り離し作業を終え、先にサンライズ瀬戸が四国方面へ出発。

しばらくして、サンライズ出雲も山陰方面へ出発して行きました。

さいごに

非常に快適で、乗っていて楽しい列車でした。降りた瞬間から、早くまた乗りたくてたまりません。次回は、上段の寝室を利用し、高い視点から車窓を眺めてみたいものです。

皆さんもぜひ一度乗車してみてください。

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