日光東照宮や喜怒川温泉を有する日光市ですが、
『日光』の名前の由来を知らない人も多いのではないでしょうか。
今回は日光の名前の由来や歴史について簡単に解説します。
◼︎日光ってどんな場所?
日光市は栃木県の北西部に位置しており、北は福島県、西は群馬県に接しています。
全国で3番目に大きな面積を有しており、なんとその約8割が森林地帯と自然が豊かであり、
鬼川温泉や華厳滝など自然にまつわるスポットが多数存在しています。
また、歴史や文化も深く「日光の社寺」が世界遺産に登録されています。
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人気の温泉地『鬼怒川温泉』
◼︎地名の由来
日光の地名の由来は、西暦820年に弘法大師空海が日光を訪れた際に、
二荒山(ふたらさん)の「二荒」を「にこう」と読んだことに由来し、
「にこう」に「日光」の字をあてたためといわれています。
ちなみに、日光の元となった「二荒山(ふたらさん)」の由来もご紹介します。
①古くから山岳信仰の対象とされている男体山があり、
仏様の教えの中にある山の名前「補陀落山(ふだらくさん)」という名前で呼ばれていました。
やがて「ふだらく」→「ふたらく」→「ふたら」となり、
「二荒(ふたら)」という字が当てられた説。
② 男体山と対になっている女峰山のそれぞれに男女の神が現れ、
この二神が現れたことから「ふたあらわれ」の山となり、
「ふたあらわれ」→「二荒(ふたら)」となった説。
③二荒山にはクマザサがたくさん生えていて、
アイヌの人はクマザサを「フトラ」と呼んでいました。
そこから「フトラの多い山」がなまり、「二荒(ふたら)」となった説。
◼︎日光の歴史
日光の歴史は西暦766年、
勝道上人が男体山の登頂を志したところから始まったとされています。
勝道上人は16年後、3度目の挑戦で登頂に成功すると、後の中禅寺となる神宮寺を創建。
広く信仰を得て、多くの修験者や僧が入山するようになりました。
その後、1617年には、徳川家康を祀る神社として、
徳川秀忠により日光東照宮が建てられました。
1999年に日光東照宮、日光山輪王寺、日光二荒山神社が
「日光の社寺」として世界遺産に登録され、
さらに2005年には「奥日光の湿原」としてラムサール条約湿地に登録されたことにより、
世界から注目を集める地となりました。
2006年に旧今市市、旧日光市、旧藤原町、旧足尾町、
旧栗山村の5つの市町村が合併し現在の日光市が誕生しました。
さいごに
今回は日光の地名の由来と歴史についてご紹介しました。
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