青空や夕焼け空、綺麗ですよね…。
空を見ながらふと疑問に思ったことはありませんか?
「なぜ空は青いのか…」
「なぜ夕焼け空は赤いのか…?」
普段何気なく見ている青い空。そんな空が青いのはしっかりと理由があります。
ここでは、空が青い理由についてできるだけ簡単に説明していきます。
空が青く見える理由
人間に見える色は[赤・橙・黄・緑・青・藍・紫]の7色です。
太陽光もこの7色の光を持っています。
これらの目に見える色の光はそれぞれ波長の長さが違います。1番長い波長を持つのが赤い光で、反対に1番短い波長を持つのが青い光*になります。
(*正確には1番短い波長は紫の光ですが、紫の光は人間の目で捉えることはあまりできません。ここでは、人間の目で簡単に捉えるられる光のなかで1番短い波長は青い光。という意味で青い光としています)
太陽光が地球に降り注ぐ際、波長の短い青い光は他の色の光よりも大気中でチリにより衝突し、あらゆる方向に散乱*します。
*“これは“レイリー散乱”と呼ばれます。1871年、青い光の波長は赤い光の波長と比べて、空気中で16倍も散乱するということを数学的に証明し、それを発表したジョン・ウィリアム・ストラット、通称レイリー男爵が、この現象にはじめて言及したからです。” 出典元空が青く見えるのはなぜ?人間だけが持つ意外な理由
その結果、空が青く見える。というわけなんですね。
ここまで聞いて「???」となった方向けに、さらにアバウトに説明すると、
もともと太陽の光は7色ある
↓
太陽の7色の光が地球に降り注ぐとき、青い光だけが空気中のチリにぶつかってあちこちに広がっていく
↓
結果、空が青く見える!
ということになります。
夕焼け空が赤く見える理由
夕方になると、青かった空が赤色になっていくのはなぜか?
それは太陽との距離が関係しています。
夕方になると、昼と比べて太陽との距離は遠くなります。
光を放つ太陽が遠くなったことで、これまで目に見える範囲で散乱していた青い光が、目に見えないところで散乱しきってしまい見えにくくなります。
その結果、波長が長く散乱しにくい赤い光が残り、夕方は空が赤く見えるようになります。
ちなみに、朝焼けの空が赤いのも同じ原理です。
おまけ:宇宙はなぜ黒い?
空が青く見える理由は太陽光の青い光が大気中のチリに衝突して散乱しているからでした。
しかし、宇宙空間には大気がほとんどないため、太陽光は散乱することがなく、まっすぐ通過してしまうため黒く見えるのです。
太陽光や大気中のチリのおかげで、私たちは美しい青空や夕焼け空を見ることができるのですね。