岐阜県は大きく分けて、北部を「飛騨地方」、南部を「美濃地方」にわけることができますが、
「飛騨ってなんて読むの?」「美濃ってどういう意味?」
このように疑問に感じたことのある人も多いのではないでしょうか。
今回は「飛騨」と「美濃」の読み方や地名の由来についてご紹介します。
◼︎飛騨・美濃ってどう読むの?
正しい読み方は、以下の通りです。
飛騨=「ひだ」 美濃=「みの」
読み方がわかると、地名のルーツや由来を理解するときにも役立ちます。
地名の由来|飛騨(ひだ)の意味とは

「飛騨」という地名には複数の説があります。どれも自然や風土、暮らしと結びついた意味です。
説① 山の襞(ひだ)説
「飛騨」は古い文献で「ひだ」と読まれていたことから、「山襞(やまのひだ)」が由来という説があります。起伏に富んだ山々が重なり合う地形を表した名前で、まさに飛騨地方の自然を象徴しています。
説② 鄙(ひな)説
「鄙」は古語で「田舎・辺境」を意味します。飛騨地方は山深い地形で、古くは交通や物流が困難であったため、中央から見た辺境の地として「ひな(鄙)」が変化し、「飛騨」となったという説もあります。
説③ 馬関連説
また「飛ぶように走る馬」が名産であったことから、「飛」の字が採用されたとも言われています。飛騨地方は古来から馬の産地として知られ、朝廷にも馬を献上していた歴史があります。
地名の由来|美濃(みの)の意味とは
一方、「美濃」は穏やかな平地を意味し、その言葉通り豊かな自然と人々の暮らしが育まれた地域でした。
美しい田畑が「濃く」広がる地
「美濃」は、「美しい田畑が濃く広がる豊かな土地」という意味と解釈される説が一般的です。かつては農耕が盛んで、食料生産が地域の基盤となっていました。
「水の国(みずの)」→「水野」→「美濃」説
別の説では、水運や河川が豊かだったことから「水の国(みずの)」とも呼ばれ、それが転じて「水野国(みのくに)」となり、現在の「美濃」となったという説もあります。
飛騨と美濃の歴史的背景の違い
飛騨地方と美濃地方は、古代から明治維新まで別々の文化圏として発展してきました。
飛騨地方の歴史と文化
- 山深い地形を生かした独自の生活様式
- 白川郷の合掌造りに代表される伝統集落
- 馬と山仕事を中心とした経済構造
飛騨地方は豪雪地帯でもあり、厳しい自然環境が住民の生活や文化形成に強く影響しました。雪深い冬に耐えるための家屋や生活術が発達しています。
美濃地方の歴史と文化
- 美しい田園風景と農耕文化
- 美濃和紙や伝統工芸の発展
- 戦国時代には交通と物流の要所
美濃地方は、岐阜城などを中心に戦国期には戦略的な地でもあり、農村文化だけでなく交易や政治の面でも重要な地域として発展しました。
飛騨・美濃は旅の楽しみも異なる
飛騨と美濃では、旅先としての魅力にも違いがあります。
- 飛騨地方:合掌造りの世界遺産・自然景観・温泉
- 美濃地方:城下町・伝統工芸・美濃和紙の里
どちらも違った魅力があるため、岐阜県を旅する際は「飛騨×美濃ワイド旅」もおすすめです。
飛騨地方と美濃地方の違いを比較
| 比較項目 | 飛騨地方 | 美濃地方 |
|---|---|---|
| 読み方 | ひだ | みの |
| 位置 | 岐阜県北部 | 岐阜県南部 |
| 地形 | 山岳地帯が中心 | 平野・盆地が多い |
| 気候 | 寒冷・豪雪地帯 | 比較的温暖 |
| 地名の由来 | 山の襞(ひだ)、辺境(鄙)、馬産地など諸説 | 美しい田畑が濃く広がる、水に恵まれた国などの説 |
| 古代の国名 | 飛騨国 | 美濃国 |
| 歴史的特徴 | 中央から独立性の高い山国文化 | 交通・農業・政治の要所 |
| 代表的な文化 | 合掌造り、山岳信仰 | 美濃和紙、城下町文化 |
| 観光の魅力 | 白川郷、高山、温泉、自然景観 | 岐阜城、関宿、伝統工芸 |
| 向いている旅タイプ | 自然・歴史・ゆったり旅 | 街歩き・文化体験旅 |
このように、飛騨地方と美濃地方は地理・歴史・文化のすべてにおいて大きな違いがあります。
地名の由来を知ることで、岐阜県が持つ多様性がより立体的に見えてきます。
◼︎岐阜県ってどんなところ?
岐阜県は大きくわけると「飛騨地方(北部)」と「美濃地方(南部)」に分けられており、
県庁所在地の岐阜市は美濃地方に位置しています。
飛騨地方は標高の高い山間部で、冬は雪が深く、白川郷などの合掌造りの集落で有名です。
美濃地方は比較的平野が多く、産業や交通の中心として栄えています。

自然・歴史・文化の魅力がたっぷり詰まった岐阜県。
「飛騨」と「美濃」、どちらも知れば知るほど面白い地域ですので、ぜひ足を運んでみてください。
さいごに
当ブログでは、旅行にまつわる疑問などを分かりやすくご紹介しています。ぜひご覧ください。


