大分県の人気観光地・湯布院にある金鱗湖には鯉の他に普段見かけない
鯛のような大きな魚が泳いでいます。
あの魚は何?気になるから教えて!
このようにご質問をいただいていましたので、
今回はちょっとマニアックな話題にはなりますが、この大きな魚の正体をご紹介します。
◼︎金鱗湖とは
由布院を代表する観光スポットの一つ。
明治初期1884年に儒学者の毛利空桑(もうりくうそう)が、
湖で泳ぐ魚の鱗が夕日で金色に輝くのを見て「金鱗湖」と名付けたと言われています。
湖に温泉が流れ込んでいると言われていて、年間を通じて水温が高いため、
冬の早朝には湖面から湯気が立ち上る幻想的な光景を見ることができます。
実はこの「水温が高い」ことが大きな魚と関係しています。
◼︎魚の正体!
魚の正体は「ティラピア」と呼ばれる外来種。
スズキ目カワスズメ科に属する淡水魚で、体長は40cm前後に成長します。
アフリカが原産地の外来魚で、水温が高い場所を好み、
現在日本では沖縄県や九州南部などの温泉地帯で生息が確認されています。
先ほどご紹介したように、金鱗湖は温泉が流れ込んでくるため水温が高く
ティラピアには最適な環境であり、その結果繁殖したと考えられます。
■なぜ日本に生息しているの?
食糧問題を解決する目的で1962年頃に人の手によって持ち込まれました。
実はティラピアは繁殖力が強い上に、鯛のような味で食べると美味しい魚であるため
世界的にはとても重要な食用魚であるのですが、養殖真鯛の価格低下やティラピアが
汚い川でも生きられること、内臓が黒いことなどから日本では食用魚として定着する
ことはありませんでした。
金鱗湖には鯉やティラピアの他にも様々な生き物が生息しているため、
景色を楽しむのはもちろん、生き物探しをしてみても面白いかもしれません。
また大分の観光地についてはInstagramでもご紹介していますので、ぜひご覧ください。
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さいごに
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