外で上を見上げると空が広がっています。
そして空よりさらに高いところには宇宙が広がっていますよね。
しかし、地球からどこまでが空でどこからが宇宙なのでしょうか?
海と空は海面が境目となるためはっきりとしていてわかりやすいですが、空と宇宙には目印となる境目があるわけでもありません。
今回は空と宇宙の境界線について紹介していきます。
1.地上から100km
実は地上から○km以上が宇宙であるという明文化された定義は存在しません。
定義を定めてしまうと、国際条約において領空の上限を定義することになるため、容易にに決めることができない事柄なのです。
そのため、いくつかの定義が存在していますが、
地上から100km以上を宇宙と呼ぶことが最も一般的です。
国際航空連盟(FAI)は地上から100kmをカーマンラインという宇宙空間と大気圏の境界線と定義しています。
NASAやJAXAも同様に地上から100km以上を宇宙空間としていて、
人間やロケットは地上から100km以上の高度に達することで、宇宙飛行を行ったと認定されるようになっています。
地上から100kmの高さ、つまり高度100kmは地球圏内ではあるものの、
酸素や窒素などの大気を構成する分子はほとんどないため、大気による影響をほぼ受けることがない空間であると言えます。
2.地上から80km
宇宙航空連盟やNASAでは地上から100kmを宇宙空間と定義していると紹介しましたが、
アメリカ空軍は地上から80km以上を宇宙空間と定義しています。
大気の層には成層圏、中間圏、熱圏などいつくかに分かれていて、
高層になるにつれて大気の成分は薄くなっていきます。
アメリカ空軍では、中間圏より上、80km以上に該当する熱圏より上を宇宙空間と定義しているということになります。
3.地上から10,000km
地球の大気の層について、高度800〜10,000kmを外気圏と呼びます。
あまり一般的ではないですが、外気圏よりさらに上を宇宙空間と定義する場合もあります。
ちなみに、高度による大気の区分は以下の通りです。
高度
0〜9/17km ・・・ 対流圏
9/17 〜50km ・・・ 成層圏(オゾン層が存在)
50〜80km ・・・ 中間圏
80〜約800km ・・・熱圏
さいごに
広大で謎多き宇宙空間。いつかは、宇宙船で宇宙旅行を楽しむことができる時代がくるのでしょうか。
名作SF映画「2001年宇宙の旅」を観ながら、宇宙のあちこちに空港や駅のような拠点ができて、拠点と拠点を宇宙船で行き来できたら楽しいだろうなぁと思いました。
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